プライベートバンクという言葉を聞いたことはあっても、実際にどんなサービスなのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
プライベートバンクとは、富裕層向けに資産運用や資産管理を専門的に行う金融機関のことです。
一般的な銀行とは全く異なるサービス内容で、お客様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの提案が受けられます。
ただし、プライベートバンクを利用するには最低でも5,000万円以上の資産が必要となるケースがほとんどです。
この記事では、プライベートバンクの基本的な仕組みから具体的なサービス内容、必要な資産額、メリットまで幅広く解説していきます。
プライベートバンクを検討中の方も、まだ資産額が足りない方も、自分に最適な資産運用方法が必ず見つかります。
最後までじっくり読んで、賢い選択をしてください。
プライベートバンクとはなにか?
プライベートバンクとは、ある程度まとまった資産を持つ富裕層の方々に向けて、特別な金融サービスを提供する銀行のことです。
実は、プライベートバンクの歴史は古く、発祥の地はスイスといわれています。
ヨーロッパの富裕層が資産を守り、増やすために生まれたサービスが、今では世界中に広がっているのです。
富裕層に特化した資産管理と運用サービスを提供する銀行のこと
プライベートバンクとは、高額な資産を保有する富裕層専門の金融機関のことを指します。
通常の銀行窓口では受けられないような、きめ細やかなサービスが特徴です。
お客様一人ひとりに専任の担当者がつき、資産の管理から運用まで、トータルでサポートしてくれます。
たとえば、単に預金を預かるだけでなく、不動産投資のアドバイスや相続対策、さらには子どもの教育資金計画まで、幅広い相談に乗ってもらえるのがプライベートバンクの魅力といえるでしょう。
最近では日本でもプライベートバンクへの関心が高まっています。
長引く低金利時代において、ただ預金していても資産は増えません。
そこで、より積極的な資産運用を求める富裕層が増えているのです。
一般的な銀行とは異なるプライベートバンクの特徴
プライベートバンクには、普通の銀行にはないオーダーメイド型のサービス提供という大きな特徴があります。
街中にある銀行では、基本的に誰でも同じ商品やサービスを利用することになりますよね。
でも、プライベートバンクは違います。
お客様の資産状況や投資経験、そして将来の目標などを詳しくヒアリングしたうえで、その方だけの資産運用プランを作成してくれるのです。
さらに興味深いのは、金融商品だけでなく「非金融サービス」も充実している点でしょう。
たとえば、会員制の高級レストランの予約代行や、お子様の海外留学のサポート、医療機関の紹介など、富裕層のライフスタイル全般を支援するサービスも提供されています。
このような総合的なサポートこそが、プライベートバンクならではの価値といえます。
もちろん、これだけ手厚いサービスを受けるには、それなりの資産額が必要になります。
具体的な金額については、この後の章で詳しく説明していきますね。
プライベートバンクで提供される主要サービス内容
プライベートバンクでは、通常の銀行では考えられないほど幅広いサービスを受けることができます。
資産運用はもちろんのこと、相続対策から日常生活のサポートまで、富裕層のあらゆるニーズに応えるサービスが用意されているのです。
プライベートバンクのサービスは、大きく分けて「金融サービス」と「非金融サービス」の2つに分類されます。
まず金融サービスですが、これは資産を守り、増やすための中心的なサービスです。
一方で非金融サービスは、お客様の生活を豊かにするための付加価値的なサービスといえるでしょう。
以下の表で、それぞれの具体的な内容を見てみましょう。
| サービス分類 | 金融サービス | 非金融サービス |
|---|---|---|
| 資産運用関連 | ポートフォリオ設計 株式、債券、投資信託の運用 ヘッジファンドへの投資 オルタナティブ投資の提案 | 事業承継コンサルティング M&Aアドバイザリー ビジネスマッチング |
| 資産保全/ 相続 | 相続税対策の立案 生命保険を活用した資産保全 信託スキームの構築 | 遺言作成サポート 家族信託の設計支援 次世代教育プログラム |
| ライフスタイル 支援 | 不動産投資アドバイス 住宅ローンの特別金利 | 高級ホテル、レストランの優待 プライベートジェット手配 医療機関の紹介 子女の留学支援 |
金融サービスの中でも特に注目したいのが、一般の投資家ではアクセスできない特別な投資機会です。
たとえばヘッジファンドへの投資は、通常1億円以上の資金が必要とされますが、プライベートバンク経由なら、より少額から参加できる場合があります。
また、未上場企業への投資機会や、海外の優良ファンドへのアクセスも可能になるのです。
非金融サービスについても、単なる付録的なものではありません。
お子様の海外名門校への入学支援や、世界的に有名な医療機関での健康診断の手配など、お金だけでは解決できない問題にも対応してくれます。
これらのサービスは、富裕層の方々が本当に必要としているサポートなのです。
興味深いことに、最近では「ファミリーオフィス」的な機能を持つプライベートバンクも増えています。
これは一族全体の資産を管理し、世代を超えて富を継承していくためのサービスです。
単に個人の資産を増やすだけでなく、家族全体の繁栄を支援するという、より大きな視点でのサポートが受けられるようになっているのです。
プライベートバンクと一般銀行の3つの違いを比較
プライベートバンクと街中にある一般的な銀行では、サービス内容が全く異なります。
ここでは、特に重要な3つのポイントに絞って、その違いを詳しく見ていきましょう。
利回りの違いを比較
プライベートバンクと一般銀行では、期待できる利回りに大きな差があります。
一般的な銀行で投資信託を購入した場合、年間2~8%程度の利回りが標準的でしょう。
一方、プライベートバンクでは年間3~10%程度の利回りを目指すことが可能です。
| 金融機関の 種類 | 期待利回り(年率) | 主な運用商品 |
|---|---|---|
| 一般銀行 | 2~8%程度 | 投資信託 外貨預金 個人向け国債 |
| プライベートバンク | 3~10%程度 | ヘッジファンド 仕組債 オルタナティブ投資 |
なぜこれほど差が出るのでしょうか。
答えは、取り扱える商品の違いにあります。
プライベートバンクでは、一般投資家が購入できないような特別な金融商品にアクセスできます。
ヘッジファンドや私募ファンドなど、より高いリターンを狙える商品への投資が可能になるのです。
手数料体系の違いを比較
手数料の仕組みも、プライベートバンクと一般銀行では大きく異なります。
一般的な銀行では、商品を購入するときの売買手数料と、投資信託の信託報酬くらいしかかかりません。
しかし、プライベートバンクの手数料体系はもっと複雑です。
以下のような種類があります。
- 売買手数料:金融商品を売買する際の手数料
- 資産管理手数料:預かり資産に対して年率0.5~2%程度
- 固定報酬:口座維持のための定額料金
- 成功報酬:運用益の10~20%程度
一見すると手数料が高く感じるかもしれません。
でも、それだけの価値があるサービスを受けられると考えれば、決して高くはないでしょう。
審査基準の違いを比較
口座開設の際の審査基準にも、天と地ほどの差があります。
一般的な銀行なら、身分証明書と印鑑があれば誰でも口座を開設できますよね。
ところがプライベートバンクの場合、そう簡単にはいきません。
金融資産の額はもちろん、職業や年収、納税状況、さらには資産の出所まで詳しく審査されます。
最低でも5,000万円以上、できれば1億円以上の金融資産が必要とされるケースがほとんどです。
また、定期的な収入があることや、反社会的勢力との関係がないことなども厳しくチェックされます。
このような厳格な審査があるからこそ、プライベートバンクは質の高いサービスを維持できるのです。
審査に通過できなければ、どんなにお金があっても利用できないという点は覚えておきましょう。
プライベートバンクの利用に必要な最低資産額はいくら?
プライベートバンクを利用したいと思っても、誰でも使えるわけではありません。
実際のところ、どれくらいの資産があれば門戸が開かれるのでしょうか。
日本と海外では、その基準に大きな開きがあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
日本のプライベートバンクは資産額5,000万円以上から利用可能
日本国内のプライベートバンクは、最低でも5,000万円以上の金融資産があれば利用できる可能性があります。
ただし、これはあくまで最低ラインの話です。
実際には、1億円から3億円程度の資産を持っている方が主な顧客層となっています。
なぜ5,000万円という金額が設定されているのか、疑問に思う方もいるでしょう。
これには明確な理由があります。
プライベートバンクは専任担当者による手厚いサービスが売りですが、そのためには相応のコストがかかります。
仮に資産額が少なすぎると、手数料収入でサービスコストを賄えなくなってしまうのです。
たとえば、年間の管理手数料が資産額の1%だとすると、5,000万円なら年間50万円の収入になります。
これでようやく、質の高いサービスを提供できる最低限のラインといえるでしょう。
面白いことに、金融機関によって最低資産額には幅があります。
メガバンク系なら5,000万円から、外資系なら1億円以上、といった具合です。
海外プライベートバンクは資産額5億円以上から利用可能
海外のプライベートバンクとなると、必要な資産額は一気に跳ね上がり、5億円以上が標準となります。
スイスの老舗プライベートバンクなどは、10億円以上でないと相手にしてもらえないケースも珍しくありません。
どうしてこれほど高額な資産が必要なのでしょうか。
海外のプライベートバンクは、世界中の超富裕層を相手にビジネスをしています。
そのため、サービスの質も規模も日本とは比較にならないほど充実しているのです。
プライベートジェットの手配から、世界各国での投資機会の提供まで、まさに別次元のサービスが展開されています。
また、言語の壁や税制の違いなども考慮する必要があります。
海外のプライベートバンクを利用する場合、英語でのコミュニケーションは必須ですし、国際税務の知識も求められます。
ちなみに、1億円程度の資産でも受け入れてくれる海外プライベートバンクもありますが、十分なサービスを受けられない可能性が高いので注意が必要です。
結局のところ、海外のプライベートバンクは本当の超富裕層向けのサービスといえるでしょう。
日本に住んでいる方なら、まずは国内のプライベートバンクから検討するのが現実的かもしれません。
なお、以下の記事では日本・海外のプライベートバンクがいくらから利用できるのかを細かく解説していますので、是非ご参考ください。

プライベートバンクを活用する4つのメリット
プライベートバンクには、通常の銀行では得られない特別なメリットがたくさんあります。
ここでは、実際に利用している富裕層の方々が特に価値を感じている4つのメリットを詳しく解説していきましょう。
メリット①:自分に最適な資産運用を実現できる
プライベートバンクの最大の魅力は、完全オーダーメイドの資産運用プランを作ってもらえることです。
街の銀行窓口では「この商品がおすすめです」と画一的な提案を受けることが多いですよね。
でも、プライベートバンクは違います。
まず専任の担当者が、あなたの人生設計や価値観、リスク許容度などを丁寧にヒアリングします。
現在の資産状況はもちろん、将来の夢や目標、家族構成、事業の状況まで、あらゆる角度から分析してくれるのです。
たとえば、50代の経営者なら事業承継を見据えた資産設計が必要でしょう。
30代の医師なら、開業資金の準備と子どもの教育資金を両立させる必要があるかもしれません。
このように、一人ひとりの状況に合わせた最適な提案を受けられるのがプライベートバンクの強みなのです。
メリット②:一般銀行より高い利回りを期待できる
資産運用において、より高い利回りを狙えるのもプライベートバンクの大きなメリットです。
一般的な銀行の投資信託では年率2~8%程度が相場ですが、プライベートバンクなら年率3~10%程度を目指すことも可能です。
仮に1億円を運用した場合、年率5%と8%では年間300万円もの差が生まれます。
10年間なら3,000万円の差です。この違いは決して小さくありません。
高い利回りを実現できる理由は、プロフェッショナルな運用チームの存在と、特別な投資機会へのアクセスにあります。
市場の動向を常に分析し、最適なタイミングで売買を行ってくれるのです。
メリット③:投資商品の選択肢が大幅に広がる
プライベートバンクでは、一般投資家がアクセスできない特別な商品への投資が可能になります。
通常の証券会社で買える投資信託は数百本程度ですが、プライベートバンク経由なら数千本の中から選べます。
さらに、以下のような特別な投資機会も提供されます。
- 海外の優良ヘッジファンド
- 未上場企業への直接投資
- アート作品や希少ワインなどの実物資産
- プライベートエクイティファンド
これらの商品は、通常なら最低投資額が1億円以上必要なものばかり。
しかし、プライベートバンク経由なら、より少額から参加できる場合があるのです。
メリット④:長期間にわたり信頼関係を築くことができる
プライベートバンクでは、専任担当者との長期的な信頼関係を築けることも見逃せないメリットです。
一般的な銀行や証券会社では、担当者が2~3年で異動してしまうことがよくあります。
せっかく信頼関係を築いても、また一から説明し直さなければなりません。
しかしプライベートバンクの場合、担当者の異動は少なく、10年以上同じ担当者がサポートしてくれることも珍しくありません。
長年の付き合いがあれば、あなたの性格や投資スタイル、家族の状況まで深く理解してもらえます。
まるで家族の一員のように、人生の重要な局面で的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
資産運用は長期戦です。
信頼できるパートナーと二人三脚で歩んでいけることは、精神的にも大きな安心感をもたらしてくれるはずです。
プライベートバンク別運用残高トップランキング
プライベートバンクを選ぶ際、運用残高のランキングは重要な判断材料になります。
運用残高が多いということは、それだけ多くの富裕層から信頼されている証拠といえるでしょう。
ここでは、日本と世界のプライベートバンクのランキングを見ていきましょう。
日本国内のランキング
日本国内のプライベートバンクの運用残高ランキングは、外資系と国内系が激しく競い合っている状況です。
以下が最新のランキングとなります。
| 順位 | 金融機関名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 国内最大手の地位を確立 |
| 2位 | UBS証券 | スイス系の強みを活かした運用 |
| 3位 | クレディ・スイス証券 | 現在はUBS傘下で運営 |
| 4位 | 野村證券 | 国内ネットワークの広さが強み |
| 5位 | SMBC | 総合金融グループの総合力 |
注目すべきは、1位の三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
日系と外資系の良いところを組み合わせた運営で、着実に顧客を増やしています。
また、2位と3位のUBS証券とクレディ・スイス証券は、2023年3月にUBSがクレディ・スイスを買収したことで、実質的に統合されました。
今後は、さらに強力なプライベートバンクとして展開されることが予想されます。
世界のランキング
世界に目を向けると、スイスとアメリカの金融機関が圧倒的な存在感を示しています。
世界のプライベートバンクの預かり資産残高トップ10は次のとおりです。
| 順位 | プライベートバンク名 | 預かり資産 | 本社所在地 |
|---|---|---|---|
| 1位 | UBSウェルスマネジメント | 2.6兆ドル | スイス |
| 2位 | クレディ・スイス | 1.25兆ドル | スイス |
| 3位 | モルガン・スタンレー | 1.24兆ドル | アメリカ |
| 4位 | バンク・オブ・アメリカ | 1.22兆ドル | アメリカ |
| 5位 | JPモルガン | 6770億ドル | アメリカ |
| 6位 | ゴールドマン・サックス | 5580億ドル | アメリカ |
| 7位 | チャールズ・シュワブ | 5,063億ドル | アメリカ |
| 8位 | シティ | 5,000億ドル | アメリカ |
| 9位 | BNPパリバ | 4240億ドル | フランス |
| 10位 | ジュリアス・ベア | 4,235億ドル | スイス |
1位のUBSウェルスマネジメントは、2位以下を大きく引き離しています。
2.6兆ドルという預かり資産は、日本円にして約390兆円という途方もない金額です。
興味深いのは、トップ10のうち6社がアメリカの金融機関であることです。
アメリカの金融市場の規模と、富裕層の多さを物語っています。
一方で、スイスは国の規模に比べて圧倒的な存在感を示しています。
プライベートバンク発祥の地としての伝統と信頼が、今も健在であることがわかりますね。
このようなランキングを見ると、プライベートバンクを選ぶ際の参考になるでしょう。
ただし、規模が大きければ良いというわけではありません。
自分のニーズに合ったサービスを提供してくれるかどうかが、最も重要なポイントです。
日本と海外の主要プライベートバンク比較一覧表
実際にプライベートバンクを検討する際は、それぞれの特徴を比較して選ぶことが大切です。
ここでは、日本で利用できる主要なプライベートバンクを系統別に整理し、その特徴を詳しく見ていきましょう。
スイス系プライベートバンク
スイス系のプライベートバンクは、世界最高水準のサービスと歴史を誇っています。
日本でも複数のスイス系プライベートバンクがサービスを展開しており、それぞれに独自の強みがあります。
| 銀行名 | 最低預入額の目安 | 特徴・強み |
|---|---|---|
| UBS | 2億円以上 | 世界最大級の運用資産規模 グローバルなネットワーク 50カ国以上でサービス展開 |
| クレディ・ スイス (現UBS傘下) | 5億円以上 | 伝統的な資産保全重視の運用 2023年にUBSが買収 高度な金融工学を活用 |
| ロンバー・ オディエ | 1億円以上 (金融資産3億円以上) | スイス最大級の運用資産総額 資産承継サービスに定評 2008年から日本でサービス開始 |
| ジュリアス・ ベア | 要問い合わせ | プライベートバンク専業 野村HDと提携 成長性の高い運用戦略 |
スイス系の特徴は、何といっても資産保全への強いこだわりです。
リスクを抑えながら着実に資産を増やすという、保守的な運用スタイルが基本となっています。
日系証券会社のプライベートバンク
日系証券会社のプライベートバンクは、国内のネットワークと情報力が最大の武器です。
日本の市場に精通しているため、国内投資を中心に考えている方には特におすすめです。
| 証券会社名 | 最低預入額の目安 | 特徴・強み |
|---|---|---|
| 野村證券 | 5,000万円以上 | 国内最大規模のPB部門 IPO株の優先割当あり 京都にVIP専用オフィス |
| 大和証券 | 比較的低め | 遺言信託業務に強み 口座開設の敷居が低い IPO株の優先割当あり |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 要問い合わせ | 国内トップクラスの規模 グループ総合力を活用 グローバルな投資機会 |
証券会社系の強みは、株式投資のノウハウです。
IPO株の優先割当など、証券会社ならではの特典も魅力的でしょう。
日系銀行のプライベートバンク
メガバンク系のプライベートバンクは、総合金融グループの幅広いサービスを活用できる点が特徴です。
銀行ならではの安心感と、グループ企業との連携による総合的なサポートが受けられます。
| 銀行名 | 最低預入額の目安 | 特徴・強み |
|---|---|---|
| みずほ銀行 | 10億円以上 | 最高級のサービス水準 米国金融機関と提携 オーダーメイド型運用 |
| 三井住友銀行 | 5億円以上 | PA本部による独自運営 グループ連携サービス 企業オーナー向けに強み |
| 三菱UFJ銀行 | 要問い合わせ | モルガン・スタンレーとの連携 相続・事業承継に注力 グループ総合力を活用 |
銀行系プライベートバンクの最大の魅力は、融資機能を持っていることです。
不動産投資のための融資や、事業資金の調達など、銀行ならではのサービスを受けられます。
どの系統を選ぶかは、あなたの資産規模や投資方針、求めるサービスによって変わってきます。
まずは複数のプライベートバンクに相談して、自分に最適なパートナーを見つけることが大切です。
プライベートバンクの選び方とは?資産規模別の最適な選択基準
プライベートバンクを選ぶときは、自分の目的や優先順位を明確にすることが何より大切です。
資産運用のパフォーマンスを重視するのか、それとも税務対策や相続対策を優先するのか。
ここでは、目的別にどんなプライベートバンクを選ぶべきか解説していきます。
資産運用を重視するなら海外プライベートバンクを選ぶ
純粋に運用パフォーマンスを追求したいなら、海外のプライベートバンクが有力な選択肢になります。
特にスイス系のプライベートバンクは、世界中の投資機会にアクセスできる強みがあります。
グローバルな分散投資により、リスクを抑えながら安定したリターンを狙えるのです。
海外プライベートバンクを選ぶ際のポイントは次のとおりです。
- 最低でも5億円以上の資産が必要
- 英語でのコミュニケーション能力は必須
- 国際的な税務知識も求められる
- 為替リスクへの対応も必要
また、海外プライベートバンクは運用商品の選択肢が豊富です。
日本では取り扱いのない海外ファンドや、新興国への投資機会なども提供されています。
ただし、言葉の壁や時差の問題もあるため、ある程度の覚悟は必要でしょう。
取引の利便性と税務対応なら国内プライベートバンクを選ぶ
日常的な取引のしやすさを重視するなら、国内のプライベートバンクが断然便利です。
まず、日本語で全てのやり取りができるのは大きなメリットでしょう。
複雑な金融商品の説明も、母国語なら理解しやすいはずです。
国内プライベートバンクの利便性は以下の点で優れています。
| 項目 | メリット |
|---|---|
| 対面相談 | いつでも担当者と直接会える |
| 税務対応 | 日本の税制に精通したアドバイス |
| 書類手続き | 日本語での書類作成・提出 |
| 緊急時対応 | 時差なく迅速な対応が可能 |
さらに、国内の金融機関なら日本の規制や法律に完全準拠しているため、安心感があります。
万が一トラブルが発生した場合でも、国内法で解決できるのは心強いポイントです。
相続税対策を重視するなら国内プライベートバンクを選ぶ
将来の相続を見据えているなら、国内プライベートバンクの方が有利になるケースが多いです。
日本の相続税は世界的に見ても高い水準にあり、最高税率は55%にも達します。
この複雑な税制に対応するには、日本の制度に精通した専門家のサポートが欠かせません。
国内プライベートバンクなら、以下のような相続対策を提案してもらえます。
- 生命保険を活用した節税スキーム
- 不動産の有効活用による評価額の圧縮
- 家族信託の設計と実行支援
- 遺言書の作成サポート
海外のプライベートバンクでは、日本の相続税制への理解が不十分な場合があります。
相続対策を間違えると、思わぬ税負担が発生することもあるので注意が必要です。
結局のところ、プライベートバンク選びに正解はありません。
自分の資産規模、運用目的、将来設計などを総合的に考えて、最適なパートナーを見つけることが大切です。
IFAという選択肢はどう?プライベートバンクの代替手段を解説
プライベートバンクの利用条件を満たせない方にとって、IFA (独立系ファイナンシャルアドバイザー) は魅力的な選択肢になります。
IFAは特定の金融機関に属さない独立した立場で、お客様の資産運用をサポートする専門家です。
プライベートバンクほど敷居が高くないため、より多くの方が利用できるサービスといえるでしょう。
顧客本位のアドバイスを提供するIFAの特徴
IFAの最大の特徴は、お客様の利益を最優先に考えた提案ができることです。
銀行や証券会社の営業担当者は、どうしても自社商品を優先的に販売する傾向があります。
ノルマや会社の方針に縛られているからです。
しかし、IFAは独立した立場なので、そういったしがらみがありません。
本当にお客様のためになる商品だけを、純粋な視点で選んで提案できるのです。
また、IFAの多くは大手金融機関での勤務経験を持っています。
「もっとお客様の立場に立った提案がしたい」という思いから独立した方が多く、その熱意がサービスの質の高さにつながっています。
長期的な信頼関係を築きながら、じっくりと資産形成をサポートしてくれるでしょう。
豊富な投資商品ラインナップから提案を受けられる
IFAは数千本もの投資信託から最適な商品を選べるのも大きな魅力です。
一般的な銀行窓口では、取り扱い商品は数十本程度に限られます。
証券会社でも、せいぜい数百本といったところでしょう。
ところがIFAの場合、複数の金融機関と提携しているため、選択肢が格段に広がります。
| 取扱商品 | 商品数の目安 |
|---|---|
| 投資信託 | 2,000~3,000本以上 |
| 国内株式 | 全上場銘柄 |
| 外国株式 | 主要国の株式 |
| 債券 | 国内外の各種債券 |
| ETF | 国内外のETF |
これだけの選択肢があれば、あなたのニーズにぴったり合った商品が必ず見つかるはずです。
リスク許容度や投資期間、目標金額などを細かくヒアリングしたうえで、最適なポートフォリオを組んでもらえます。
IFAの手数料体系とは?
IFAの手数料は、ネット証券より高いが対面証券と同程度というのが一般的です。
手数料の体系は大きく分けて2つのパターンがあります。
- 売買手数料型:商品を購入する際に手数料を支払う
- 残高フィー型:預かり資産の1~3%程度を年間手数料として支払う
売買手数料型の場合、投資信託なら購入金額の1~3%程度が相場です。
100万円の投資信託を買うなら、1~3万円の手数料がかかる計算になります。
残高フィー型は、運用資産全体に対して年率1~3%程度の手数料を支払います。
1億円を運用していれば、年間100~300万円の手数料となります。
一見すると高く感じるかもしれません。
でも、プロのアドバイスを受けながら適切な運用ができることを考えれば、決して高い手数料ではないでしょう。
むしろ、自己流で運用して大きな損失を出すリスクを考えれば、プロに任せる方が結果的にお得になるケースも多いのです。
よくある質問
プライベートバンクについて、読者の皆様からよく寄せられる質問にお答えします。
まとめ
プライベートバンクとは、富裕層向けに特化した資産運用・資産管理サービスを提供する金融機関です。
一般的な銀行とは異なり、専任担当者によるオーダーメイドの提案や、金融・非金融両面での総合的なサポートが受けられます。
利回りも年率3~10%程度と、通常の銀行より高い水準を期待できるでしょう。
ただし、プライベートバンクを利用するには最低でも5,000万円以上、海外なら5億円以上の資産が必要です。
もし資産額が足りない場合は、IFA (独立系ファイナンシャルアドバイザー) といった選択肢も検討してみてください。
大切なのは、自分の資産規模や運用目的に合った最適なパートナーを見つけることです。
まずは複数の金融機関に相談して、じっくり比較検討することをおすすめします。


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